欧米に遅れる卵巣癌の治療薬承認

卵巣癌治療では、初回の化学療法を終えてから半年以内に再発すれば、使用した抗癌剤は効果が無かったとされ、別の抗癌剤を探さなければなりません。

再発までに半年以上あれば、以前の抗癌剤は有効とされ、再発時も同じ薬剤を使用することが多いですが、使用し続けると次第に効かなくなる「耐性」の問題があります。その場合には、別の抗癌剤に切り替えますが、この繰り返しが続くと、次第に使用できる治療薬がなくなってしまいます。

卵巣癌経験者やその家族等は、欧米で標準的な抗癌剤の日本での早期承認を求めています。


卵巣癌治療薬の日米承認状況
薬剤名 米 国 日 本 日本での他の癌治療承認状況
カルボプランチ 89年 90年 子宮頸癌、肺小細胞癌など
パクリタキセル 92年 97年 非小細胞肺癌、乳癌、胃癌など
ドキシル 99年 未承認 カポジ肉腫
トポテカン 96年 未承認 小細胞肺癌
ジェムザール 06年 未承認 非小細胞肺癌、膵臓癌、胆道癌など


[朝日新聞]